HOME > 本 > 読み物 > カラス先生のはじめてのいきもの観察
商品番号 5744
販売価格1,650円(税込)
●大事なことは、全部裏山が教えてくれた! ベストセラー「カラスの教科書」シリーズの人気動物行動学者・松原始先生、待望の最新刊。 ●子どもの頃、奈良の裏山で遊びながら覚えた、動物とのつきあい方。 研究者になる前の、生き物とのあれこれ。 双眼鏡事始め、図鑑の使い方、空飛ぶものへの憧憬、台風の夜、足もとの昆虫学、水たまりの生態系、獣道の見つけ方…。 ●著者自筆、少年時代を過ごした自宅の裏山とその周辺の絵地図付き。 少年時代を過ごした半径1.5メートル程の範囲が、大事なことをみんな教えてくれたという著者。 野生動物とのつきあい方を身につけた、松原先生の少年期を描きます。「双眼鏡事始め」は、自然観察を始めた方には是非読んでいただきたいことが満載です。 《この本に登場するいきものの風景》 年老いたシカ、竹藪のイノシシ、針にかかったクサガメ、巨大魚カムルチー、クズの秘密基地、イノシシの糞、天守閣のコウモリ、戸袋のヤモリ、ノスリの滑空、墜落したアオサギ、ミツバチ危機一髪、降ってきたマムシ…ほか多数。 **。…本文より一部省略抜粋…。** ひどい藪で、しかもイバラやキイチゴ(つまりトゲトゲだ)が多いのだが、小さくなれば通れる。突っ立ったまま傲然と通過しようなんて考えるからいけないのだ。ケモノになったつもりで、うんと低く縮こまって、地面と茂みの間を抜ける。これで結構、通ることができる。ただし、デイパックが引っかからないように注意がいる。 ススキの藪を踏み分け、どう見ても「誰かさん」が牙でせっせと地面を掘って土木工事にいそしんだらしい階段状の地形を突破し、(中略)イノシシ道を辿って来たら、見事、出発地点に戻って来たのだ。 イノちゃん、便利な道を作ってくれて、ありがとう!(中略) ヤモリは繊毛の先端とガラス面の間に働くファンデルワールス力(分子間力)を利用して貼り付いている。壁面を歩くヤモリを支えているのは、分子レベルのミクロな力なのだ。 そう言われても何のことだかわからないと思うが、私だってさっぱりわからない。(中略) ヤモリは走るのは苦手だ。一歩ごとに指がぺたぺたと貼り付いてしまうようで、体を大げさにくねらせてジタバタ、ぺたぺた、ぱたぱたと忙しく足を動かすのに、いまひとつ前に進まない。 【目次】 はじめに 双眼鏡事始め 〈カラス先生の日常1〉実録サスペンス 振り返れば奴がいる 〈カラス先生の日常2〉開幕 仄暗い水の底から 〈カラス先生の日常3〉全員集合 裏山探検 〈カラス先生の日常4〉なじみの不審者 夜間飛行 〈カラス先生の日常5〉それなりにスウィート 台風の夜 〈カラス先生の日常6〉出会った頃のように 空飛ぶものへの憧憬 〈カラス先生の日常7〉罪な男 悪ガキの足もと 〈カラス先生の日常8〉せめておいしく ムシムシ大行進 〈カラス先生の日常9〉そいつぁこんな顔で? あとがきにかえて〜わが故郷は緑なりき 〈カラス先生の日常10〉イソップのアレ 【著者:松原始】 1969年奈良県生まれ。 京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。 京都大学理学博士。専門は動物行動学。 東京大学総合研究博物館特任准教授。 奈良公園に近い山裾で育ち、さまざまな生き物と出会う。 小中高と動物好きで通し、そのまま大学で生物学を志して屋久島で猿を眺めるも、カラスに転向。 研究テーマはカラスの行動と進化。 著書「カラスの教科書」「カラスの補習授業」他。 **。…当会誌「野鳥」8月号より、松原始先生のほんね(?)(一部省略抜粋)…。** ―『カラスの教科書』が、生物学の本としては異例の大ヒットになりましたね。 松原「じつは僕、研究助成費をもらうための申請書を書くのが、すごく下手なんですよ。『カラスの研究をすると、こんなに利益があります』ということを書かないといけないのですが…。 ですから、本の印税が入ってくると、それを研究費に回せるのでとても助かります。 読者の皆さん、本を買ってください、その印税で新しい研究ができます!」 ●イラストは、日本のカラスの仲間Tシャツを手がけた「いずもり・よう」さんです。 ■著:松原始 ■2018年6月第1刷発行 ■サイズ(約):13×18.7cm(四六判) ■太田出版、242ページ
販売価格 1,760円(税込)
興味深いカラスの行動を紹介
あと1円で1000円・・といったときに。
お買い物のついでに、1円からできる寄付メニューです。
■1円からのご寄付■