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ナチュラリスト シーボルト〜日本の多様な自然を世界に伝えたパイオニア〜

ナチュラリスト シーボルト〜日本の多様な自然を世界に伝えたパイオニア〜

商品番号 5745

販売価格2,640円(税込)

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自然科学史の中で大きな功績を残した博物学者シーボルト。
本書では、彼の半生を当時の時代背景を交えて考察し、来日中に出会った日本人の学者や絵師との関係や、各動植物標本を収集したときのことが紹介されています。
なかでも、学名についてのエピソードは興味深いものが満載です。

●江戸時代に来日したシーボルト(ドイツ生)の没後150年(2016年現在)を記念し、国立科学博物館で「日本の自然を世界に開いたシーボルト」が開催されました。
関連出版物として企画されたのが本書です。

●シーボルトとシーボルトの博物(自然史)コレクションの研究は、ここ10年ほどの間に急速に進展したといわれ、そうした研究の成果がこの本に反映されてます。
日本の自然研究の歴史的観点から、シーボルトが果たした役割を理解するための好著。

●シーボルトはオランダの東インド政庁から、医師として派遣され来日。
日本人に最新の医学を教える一方で、多数の植物、動物、鉱物、生活道具などの民俗資料などを収集し持ち帰り、標本・資料を広くヨーロッパの専門家の研究に提供、その結果多くの固有種を含む日本の自然の高い多様性の実態が明らかにされました。
研究成果をまとめた「フロラ・ヤポニカ」(日本植物誌)「ファウナ・ヤポニカ」(日本動物誌)は、今日でも日本の植物、動物の研究と理解に欠かせない学術書となっています。

●鳥類ではアオバトの学名に、シーボルトの名が与えられています。

●テッポウユリ、アジサイ、ギボウシ、ヤマブキ、モミジなど、多くの日本の草花や樹木がシーボルトによってヨーロッパに移入され話題を呼び、今も人気を博しています。

●シーボルトの性格について、血気盛んで、顔に傷をつくるほど再三決闘をしたこと、目的を達成するためには危険な点があっても意に介さないなどの評価もあります。
自ら探検に参加し、動植物の新種と出会いたいという願望が強く、彼の生涯は探検を礎とするものだったと言えます。

**。…本文より一部省略抜粋…。**
シーボルトの植物といえば誰しもアジサイを思い浮かべよう。
なかでも最愛の妻、瀧に献名したと思われるオタクサアジサイは、その形状といい、装飾花の色合いといい、現在多数あるアジサイの栽培品種と比べても遜色がない。(中略)
彼がオランダに送って新種として記載されたことで有名な日本の絶滅種、ニホンオオカミについては、(中略)1個体を生きたまま長崎に連れ帰り、飼育観察も行っていたようで、(中略)シーボルトをして密輸者のように標本などを海外流出させた人物として否定的な扱いをする人もある。ところが結果としてオランダに彼が送った動物標本は(中略)現在でも有効に利用されている。

【目次】
1.シーボルトとその時代
2.シーボルトの生い立ちと来日
3.日本の自然に挑む
4.シーボルトの日本植物研究
5.シーボルトらの植物研究と問題点
6.シーボルトとツッカリーニが発表した新属
7.ライデンのシーボルト植物コレクション
8.オランダ王立植物標本館の終焉と植物標本の現状
9.日本の植物でヨーロッパの庭を変えようとしたシーボルト
10.シーボルトの海藻コレクション
11.シーボルトと動物学
12.シーボルトが収集した爬虫両生類
13.オオサンショウウオと動物園
14.魚―サメから鯉まで
15.シーボルト・コレクションの昆虫標本がもたらした知見とその現在
16.シーボルトの貝類コレクション
17.ビュルガーの見た日本の地質
18.シーボルトと鉱物学

■編著:大場秀章
著者・訳者:秋山忍、池田博、川田伸一郎、清拓哉、北山太樹、佐々木猛智、ヘラルト・タイセ、多賀井篤平、マーティエンJ.P.ファン・オイエン、フォラー(沼田)邦子、三河内彰子、三河内岳、宮脇律郎、門間鋼一、吉川夏彦
■2016年11月初版発行
■サイズ(約):14.4×21cm(A5変型)、ソフトカバー、240ページ(カラー図版多数)
■ウッズプレス


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